トライアルってどんな自転車?

バイシクルトライアル(BTR)と言う競技をする為の自転車です。日本国内でオートバイのトライアルが盛んになってきた1980年頃に代々木体育館で行なわれたオートバイのトライアル世界選手権で優勝したエディールジャーンの弟(エリックルジャーン)がエキシビジョンで自転車のトライアルを披露したのが、 自転車用品 始まりだったと思います。
トライアル好きの父親に半ば無理やり連れて行かれ、見たこの光景に大きな衝撃を受け、家に帰ると直ぐママチャリの部品を殆ど取り払って、丸太越えやウイリー、ジャックナイフの練習をしましたが、せいぜい越えられる丸太は直径20cm程度だった為、モンテッサのBTRを輸入して貰い、多摩テックで行なわれる全日本選手権に出場するようになりました。
その後、日本でもマルイシとモンテッサの共同開発車が発売し、最近ではモンティーなどが主流でしたが、 GIANTもトライアル市場に参入しておりますので、トライアル競技だけでなく、街中でトリックライディングをするのも良いですね。バランス感覚を身に付けるには最高の自転車です。この競技は地面に足を付けず、いかに障害をクリアーしていくかを競う競技で地面に足をつけてしまうと減点されて行きますので自転車の構造はバランスを保つ為に通常スタンディングスティルといってサドルに座らず、立った状態でバランスをとりますから、サドルはオマケのような形で付いていたり、競技上要らない物はなにも付いていません。26インチのタイプはMTBを改造したモデルで、街中でも使えるようにギヤが付いていたりしますが、20インチのタイプはギヤも1:1なので幾ら漕いでも進みません。遠くまで自転車で行くのは辛いです。  


Posted by 自転車達人 at ◆2010年07月05日13:32